2011 年の東日本大震災では,地方都市でも帰宅困難者問題が発生しました.なかでも仙台駅周辺では約1 万1 千人の帰宅困難者が発生しました.南海トラフ地震等の大災害において,地方都市で同様の問題が発生する可能性が高いとされています.地方都市では,帰宅困難者を3 日間程度は留めおくなどの必要はなく,対策の強さ・範囲もかなり異なります.準備を進めておけば,地元自治体が多大な労力をとられずに済みます.本ガイドは,仙台市をはじめ大震災の被災都市へのヒアリング,帰宅困難問題の発生が懸念される都市へのヒアリング等の結果を踏まえてまとめした.
丸谷浩明
仙台市ほか
寅屋敷哲也、丸谷浩明「地方都市における帰宅困難者対策の研究-東日本大震災の被災都市の調査を中心にー」、災害情報学会論文集No.16、pp.77-80、2018
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