東日本大震災発災直後から,被災県の精神医療保健従事者と全国の関係者の協力により,被害を受けた精神医療保健体制や適切な治療が受けられずにいる精神疾患罹患者を支援するべく,あるいは,災害が地域住民の精神面に及ぼす大きな影響に対応するべく様々な取り組みが行われました.そこで,今後発生が予想される首都圏直下地震や東海・東南海・南海地震などの広域巨大災害時の備えや対応に活かすことを目的に,主に岩手県,宮城県,福島県の三県でメンタルヘルス支援活動を行った組織にインタビューを行い,東日本大震災の発災時から現在までのメンタルヘルス支援事例及びアーカイブとしての収集・整理・情報発信を行いました。
瀬戸萌,富田博秋
Seto M, Nemoto H, Kobayashi N, Kikuchi S, Honda N, Kim Y, Kelman I, Tomita H. Post-disaster mental health and psychosocial support in the areas affected by the Great East Japan Earthquake: a qualitative study. BMC Psychiatry. 19(1):261. 2019 Aug 27 doi: 10.1186/s12888-019-2243-z.