精神科病院の災害対策

精神科病院の営みは，平常から一般科の病院とは異なる状況に置かれています．災害への備えについても，特に注意して備えなければならない点が存在することが想定されます．岩手県，宮城県，福島県の３県の精神科病院が東日本大震災前にどのように備え，震災をどう体験し，その後，災害対策をどう改めたか，熊本県の精神科病院が熊本地震を前にどう備え，震災をどう体験し，その後，災害対策をどう改めたか，自由記載を含むアンケート調査を行い質的分析をして，本邦の精神科病院が災害に備える際の留意点を抽出しました．その成果は「精神科病院　防災と災害時の行動ヒント集」として日本精神科病院協会所属の1300の精神科病院に配布されました．

担当研究者

富田博秋

パートナー

日本精神科病院協会等

掲載論文・書籍

(1) 精神科病院の災害対策〜東日本大震災と熊本地震の教訓から〜日精協誌　第 37 巻・第 11 号　2018 年
(2) 阪神・淡路大震災から東日本大震災では何を継承し、どう対応したか. 特集精神科臨床から何を学び、精神医学を改革・改良できたか. 精神医学. 60(12): 1363-1374. 2018 Dec.
(3) 東日本大震災後の災害精神医学の課題と展望．東北医学会雑誌．2014. (4) 災害時精神医療の現状と展望. Depression Strategy． 6(4): 1-4. 2016. http://www.irides-pudh.med.tohoku.ac.jp/product/pdf/mental_hospital-tips/file01.pdf