東日本大震災の発災時に,兵庫県で阪神・淡路大震災に関する記録誌として作成・発行された「翔べフェニックス」「伝える」が,宮城県庁の職員のみなさんにとって「バイブル」「拠り所」になったことから,宮城県でも同様の資料を残すべき,と編纂されたものになります.「回顧録」は,「翔べフェニックス」に相当するもので,県庁内の幹部職員のモノローグが記されています.同内容のインタビュワーを担当しました.「現場編」は,「伝える」に相当するもので,発災から復興過程までの対応業務・テーマごとの記録になっています.「伝える」との違いは,担当職員の「生の声」「証言」がふんだんに記載されていることになります.述べ約600人からうかがった話が集約されています.
佐藤翔輔,今村文彦
宮城県復興・危機管理部復興支援・伝承課
Shosuke Sato, Fumihiko Imamura: Evaluation of Listeners Reaction on the Storytelling of Disaster Response Experience: The Case of Service Continuity at Miyagi Prefectural Office After Experiencing the Great East Japan Earthquake, Journal of Disaster Research Vol. 16, No.2, pp. 263-273, 2021.2.